お母さんが教えてくれた。
私も将来、運命の人と赤い糸で結ばれるって。
ずっと信じていた。
早く未来の旦那様に出会えないかなって、待ちわびていた。
でも、その時点でダメだったんだ。
待つだけで、私は何の努力もしてこなかった。
縁結びの神様が私の指に赤い糸を撒いてくれるのを、期待していただけ。
やっとわかったよ。
運命の相手は、神様に選んでもらうものじゃない。
永久に愛し続けられる相手を自分で見つけて。
その相手が運命の人になるように、愛情を注ぎ続けていくことが大事なんだって。
それの努力によって、二人の絆はキラキラと磨かれていく。
誰も壊すことができない、ダイヤモンドのように。
私は2階のベランダから、庭に立つ黒岩くんに微笑んだ。
「黒岩くんのことが大好きだよ」
だから
「私の、運命の相手になってください」



