床に落ちたシャトルを、ラケットでサッとすくい上げた男の子。
試合で負けているせいか、全身に怒りオーラをまとい
試合に戻るため、私に背中を向け歩き出している。
何か伝えたい!
頑張っている人を励まさずに後悔するのは、絶対に嫌だから!
「あの……試合、頑張ってください!」
お腹から震わせた私の声に気づき、男の子が振り向いた。
「すっごくバドミントンが上手だなって思います。絶対に勝てると思うんです。私、信じてますから!」
リラックスをして欲しくて、私はニコっと笑顔をこぼす。
そしたら、ずっと怖い顔をしていた男の子が、フッと表情筋を緩めたんだ。
「なんだよ、それ」と、軽く笑いながら。



