私の目の前で戦う男の子は、必死にシャトルを追いかけてるのに。
苦しそうに唇をかみしめながら、全力でスマッシュを打ってるのに。
残念ながら、相手の得点ボードばかり点数が増えていく。
この光景、見ているのがしんどいよ。
だって
不治の病と必死に戦っていたお母さんと、重なっちゃうんだもん。
私のお母さんも、諦めない人だった。
治療がどんなに苦しくても
「由乃、お母さんは大丈夫だからね」
歯を食いしばりながら、私達に笑顔を向ける人だった。
――子供たちとずっと一緒にいたい。
痛みに耐えながらも笑顔で強がって、病と闘い続けていたお母さん。
でもお母さんの頑張りとは裏腹に、お母さんの体がどんどん細く弱くなっていったんだ。



