本当に、私なんかでいいのかな?
私が隣にいて、黒岩君の夢の邪魔にならないかな?
映子さんの方が美人だし。
バドミントンのこともわかっているし。
赤い糸だって……
「なにこの演出。結婚のプロポーズみたいじゃん」
「それだけ由乃ちゃんのことを、心から愛してるんだよ。黒岩くんは」
窓際に座り込んでいる茜ちゃんと友梨佳ちゃんが、「恋っていいね」と微笑んでいる。
「今度は由乃が、気持ちを伝える番だよね」
「頑張って」
二人は手を伸ばし、ベランダにしゃがみ込む私の腕をさすってくるんだもん。
恋に臆病者のままじゃ、いられなくなっちゃったよ。
「私、頑張ってみるね」
私は涙をぬぐい、立ち上がる。
2階のベランダの柵に手をかけ、庭向こうの道路に立つ黒岩君に大声を飛ばした。



