「私ね、黒岩くんが好きなの。大好きなの。あっ、いきなりこんな話してごめんね。でも二人に、どうしても聞いてもらいたくて……」
「由乃、続けて」
穏やかに瞳を揺らす茜ちゃんに促され、私は言葉を吐き出す。
「私ね、黒岩くんと2日間だけ付き合ったんだ。でも私からサヨナラしちゃった」
「なんで?」
「見えちゃったから。黒岩くんと他の女子の指に、赤い糸が結ばれているところ」
「それで由乃ちゃんは、好きだけど別れることにしたの?」
「だって未来の黒岩くんの幸せを……壊したくなくて……」
でもそれは、綺麗ごとの方の理由。
別れた本当の理由は、こっちなの。



