「私だって、楽しい時は笑っていたいよ。でもみんなからの目が怖くてたまらなくなっちゃったの。もう嫌だよ……みんなに無視されるの……辛すぎなんだもん……」
「……由乃」
「ニコニコ笑うと偽善者だって言われちゃう。友達に優しくすると、男を釣るためだって睨まれちゃう。じゃあ私は、どんな自分でいればいいの? どんな女子高生を演じれば、友達だって認めてもらえるの?」
「……」
「わからないよ、私がどう変わればいいのか。だから私は家に引きこもっていたい。闇の中をさまよっていたい。キラキラした外の世界なんて、もう見たくない……」
心の中に渦巻く醜い感情。
全て吐き出した私は、三角ずわりのまま枕に顔をきつく押し当てた。
私の涙で、枕がグショグショになっていく。
カーテンで光を遮られた、薄暗い部屋の中。
悲しみを溶かした私の嗚咽が、……うっ、うっと響く。
茜ちゃんはベッドに腰掛けると、隣に座る私の頭に温かい手を乗せた。



