「あ。タオル忘れた」 「ハンカチなら持ってるよ」 「借りていい?」 「うん」 ポケットから取り出して佑斗の手に…… ではなく、そのまま顔を拭いてあげた。 私の手から、ハンカチで。 なんでだろう。 やっぱり好きだからかな? 少しでも触れたい。 そう思ってしまった。