その日を境に、私は佑斗から極力距離をとるようになった。 今まで通りはよくない。 きっと彼女さんが嫉妬する。 それも一つの理由であって 本当は、自分自身がもう苦しい思いをしたくなかったから。 ずっと佑斗から逃げてる。 「石川さーん。日誌書いた?」 「あ、忘れてました…」 佑斗を避け始めてちょうど1週間。 今日日直の私は書き忘れていた日誌を書くため、放課後居残りに。 (最近ボーっとしすぎ…) 誰もいなくなった教室。 窓からは少し赤みのかかった空が見える。