盗み聞きは良くないことだと分かっていても、 ついつい聞き耳を立ててしまう。 そしてついつい、良く聞こえる位置まで移動。 階段横のドア前でひっそりと会話を伺う私は 「ユートが好き。」 「!!」 「だから……私と付き合って」 名前を聞いてびっくりした。 (ゆ、佑斗?もしかして……告白!?) チラっと外の様子を盗み見れば、 そこにはやっぱり佑斗の姿があって (あの子……) この間佑斗と一緒に買い出しに来てた子だ。 髪が長くて可愛い子。 その子が今、佑斗に告白した。