「これとこれと、あとこれも。それからあれとこれと〜」

「買いすぎじゃない?」

「どうせ足りなくなるから買いすぎぐらいが丁度いーの。また買いに来るの面倒いじゃん?」

「確かに」



学校から10分ほど歩いたところにある百均で
必要なものをどんどんカゴに入れてく友達。


カゴを持つ係の私はそろそろ限界だ。



「カゴ下置いていい?」

「あ、いいよ。ごめん重かったよね?」

「ちょっとね〜 あとカゴ入らなくなったしもう一個取ってくるよ」

「おねしゃす」



追加のカゴを取りに入口付近まで向かうと、



(……ん? あれって…もしかして)



そこで見慣れた後ろ姿を見つけた私は
無意識にも心がパッと晴れた。