「……佑斗、なんか心臓の音早くない?」 密着しているからこそ伝わる佑斗の音。 「せんせーかと思って焦った」 「なるほど…」 そうか。 そういうことか。 (…だから私も早いんだ。) 甘いものよりも なぜか佑斗のことで頭がいっぱいになった 修学旅行最後の夜。 「(バレて……ないよな)」