「おい、買えたか?」 「買えた買えた」 「早く戻ろうぜ!」 パタパタパタと急ぐような足音。 聞こえてきたのは、どうやら私達と同じようにこっそり飲み物を買いに来たらしい男子の声。 何本か買ったのか、買ってスグに階段を駆け上っていく音がした。 途中缶を落としたような音もしたけど。 「なんだ生徒か…」 先生かと思った。 そう呟く佑斗の腕を軽く叩くと、佑斗はパッと私の口から手を離した。 「あ、悪い」 「別に…」 ……それはいいんだけど、