「千紗」

「ぎゃっ」



引っ張られた腕。


横たわる身体。


素足に触れる、佑斗の手。



「ん…いたっ…」



チクリ、と。

太ももに軽い刺激が走った。


歪めた顔から薄らと見えた光景は

佑斗が私の足に口付けをしていたような。


小さな痛みと、柔らかい感覚が残る。