そしたら太刀くんが、振り返って

「でも!」「?」

「辛すぎて、我慢できなくなったら、今じゃなくてもいいから話したくなったら話して!」

「・・・えっ?」

「そうしないと俺クズのままで終わってしまう!しっかり借り?を返したいんだ!

何があったのか知らないし、関わって欲しく無いことなのかもしれないけど、

してほしい事、できる事あったら言ってくれ!なんでもするから!」

笑っている。出逢ったときと変わらない優しい、ううん、それだけじゃない。心配なんだよ!気持ちバレバレな笑顔で。

心配してくれてるんだ。相変わらずなんだけど優しい人・・・。

ありがとう。私はそう言ってにっこりと笑う。

そう言って、玄関へ歩く太刀くんの後ろを歩く。

外へ出て、太刀くんは心配顔のまま、「・・・それじゃまた明日。」と言って帰ろうとする。