魔王の婚約者

 なぎさの宮廷生活が始まった。なぎさは、宮廷内の女御、更衣などの女性にいやがらせを受けた。
 なぎさが、見えない妖精と話しているところを不気味がられた。
 「誰と話しているのかしら」
 「誰かと話しているみたい」
 「独り言ぶつぶつ言っているわ」
 と、女性のやじが飛んだ。
 「不審者よ、不審者が宮廷に入って来たんだわ」
 という噂が飛んだ。なぎさは不審者呼ばわりされた。