魔王の婚約者

井川なぎさ

　井川（いがわ）なぎさ、１8歳。
　ノエル紀元１００５年２月１７日生まれ。B型。みずがめ座。１５６センチ。
　トバ国、トーセアイランドの侯爵令嬢。トバ国トーセアイランド、ワグタウン出身。
　好きな食べ物はみかん。
　黒髪ストレートロング。腰まである。前髪も長い。胸まである。
　大きい目、黒い瞳。眉は太い。おでこは広い。かわいい顔をしている。前歯が出ている。

　黒髪、黒瞳は人間ではなかなかいなかった。黒髪黒瞳（こくはつこくどう）という。魔族《デモンズ》でもなかなかいない。なぎさは幼いころから「魔族」と言われてきた。魔族だ、魔族だ、と冷やかされてきた。
　また黒髪、黒瞳は美しいとされるが、性格が、というものもいた。なぎさは美しかった。
　「ああいうやつは性格が」「顔はいいが、性格が」「みんなぶすなんやなあ」などと冷やかされる。
　生まれつきの魔法力は半端なかった。またテレパスの能力があった。また目に見えない妖精と話せたりした。なぎさには神々と話す力がった。