◇ ◇ ◇
ときは数カ月ほど前に遡る。
※
──いよいよだ。遂に、このときが来た。
震える手を上げて、翡翠色の玉石をティアラの枠に嵌めた。
突如発せられた目映い閃光の眩しさから逃れようと、両手を顔の前にかざし目を隠す。やがてその光が徐々に落ち着いてきたのを感じ、俺は恐る恐る目を開ける。
「……っ!」
目の前の光景に、思わず息が詰まる。
そこには、ひとりの少女がいた。
まっすぐに筋の通った鼻梁、滑らかな顎のライン、優しげな目元、そして、こちらを見つめる瞳は吸い込まれそうなアクアブルー。
彼女は俺がずっと恋い焦がれていた──。
「助けてくださり、ありがとうございます。マルコ様」
その女性、西の魔女の魔法によりティアラへと姿を変えられていた王女リリアーナは今にも泣き出しそうな顔でこちらを見上げる。俺は彼女の頬をそっと指で撫でた。
「きみなんだね、リーア」
※
ときは数カ月ほど前に遡る。
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──いよいよだ。遂に、このときが来た。
震える手を上げて、翡翠色の玉石をティアラの枠に嵌めた。
突如発せられた目映い閃光の眩しさから逃れようと、両手を顔の前にかざし目を隠す。やがてその光が徐々に落ち着いてきたのを感じ、俺は恐る恐る目を開ける。
「……っ!」
目の前の光景に、思わず息が詰まる。
そこには、ひとりの少女がいた。
まっすぐに筋の通った鼻梁、滑らかな顎のライン、優しげな目元、そして、こちらを見つめる瞳は吸い込まれそうなアクアブルー。
彼女は俺がずっと恋い焦がれていた──。
「助けてくださり、ありがとうございます。マルコ様」
その女性、西の魔女の魔法によりティアラへと姿を変えられていた王女リリアーナは今にも泣き出しそうな顔でこちらを見上げる。俺は彼女の頬をそっと指で撫でた。
「きみなんだね、リーア」
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