でもそれでも、私にはリカがいたからダイジョブだったんだ。

それで、いつも4人でいたんだ。

私は、イツくんが好きだった。

幼馴染みとして、友達として...とかじゃなくて、恋として。

それを自覚したのは、出逢ってすぐの頃。

でももうその時は、リカはイツくんを、イツくんはリカを好きだったんだ。

でも、誰にも言えなくて隠してた。

そして、中学2年生の夏祭りの日、リカとイツくんは付き合った。

私達2人は気を利かせて、途中から2人と2人に別れた。

私は、誰にも見えないように泣いた。

そう、誰も分からないように泣いたはずだった。

この気持ちは、誰にも言ってなかった。

はずだったのに...