リカが居なくなって、もう何十日も経った。

お通夜も、お葬式も、火葬さえ、気がついたら終わってしまっていた。

広い一軒家には、私が1人。

いつも笑っている、リカはいなかった。

代わりに、幸せそうに笑っているリカの写真が、台の上に置いてある。

その写真を見るたび、涙が落ちそうになるのを堪える。

そんな時、玄関でガタッと音がした。



「だれッ!?」

「俺らだよ」



イツくんとミツくんが現れる。



「今日はな、莉梨逢に話があって来たんだ」

「話って?」

「いい加減元気になれよ」

「私は元気だよ?普通だよ?」



少し苛立って声が荒くなる。

わたしは...普通だ。