私の声は、病室に響き渡っていった。 静かな病室の中の音は、涙が落ちる音と風が吹く音。 そして、私の息を吸う音だけ。 リカの呼吸音は聞こえない。 ああ、リカはもうここには居ないんだと、現実を突きつけられた気がした。