「とりあえず椅子に座って話すだけ。
なんでそれができない?」

「...」

「なんか言え」

「嫌」

「嫌だけじゃ会話にならない」

「嫌」

「はぁ...」
橘先生は大きなため息をして少し頭を抱えた

『また入院なりそうだったら連絡する、とりあえず保留で』
電話を切って私の顔をじっと見た

「ちょっと待ってろ。
この部屋から絶対出るなよ」

そう言って診察室を出ていってしまった。

病院に来たこと。それ以前に
道路に座って休んでたことを後悔した。

なんでこんなことに...