「俺の名前は橘 海斗(たちばな かいと)。腎臓内科が一応、専門。だからだいたいお前の症状で病名は検討つく。結構放置してるだろ。あまり状態はよくない。早めに治療受けるべきだ。」

「知ってる」

「え?」

「病気が進行してるってわかってる。だけどいいの私の体だからほっといて。治療は受けない。」

そう言い放つと橘は笑った

「何笑ってんの」

「俺はお前をほっとかない」

「は?」

「じゃあ聞くけどほっといたらよくなんの?楽になんの?なおんの?」

「うるさい!治らなくていい。それを決めるのは私。あなたじゃない。」

「とりあえず話がある。中に入れ。今日は何もしないから」

何もしないって言った?

橘先生は掴んでた私の手を引いて病院の入り口に向かって歩いた

病院が目の前というドキドキで抵抗する元気がなくなって
そのまま勢いで病院に入った。