「薬だけもらえるかな」

お母さんがいた時は薬を飲んでいたから
まだここまでしんどくなかった。

薬を飲まなくなって6年は流石に酷くなってるのが身体に染みてわかる。
薬さえもらえればマシになる

緊張しながら1週間前の履歴を遡って電話をかけた

『もしもし、すずどうした?』

すぐ出てくれた

「腎臓の持病の薬欲しいんだけど出してもらえたりしない...ですか」

勇気を振り絞って聞いてみた

『病院これる?診察して検査してちゃんと確定診断できるまでは処方できない』

「そう...だよね、ごめんなさい。ありがとう」

私は諦めて電話を切ろうとした

『迎えに行こうか?ちょっと頑張ってみたら?俺次は離れずずっとすずのそばにいるからさ。すずなら頑張れるよ』

あまりにもしんどすぎて身体が動かなくて怖い
ご飯も食べれない
トイレ行くのもフラフラしてる

橘先生なら...


『コンビニまでこれる?』

「...うん」

『ちょうど今日俺休みで家いるからすぐ向かうわ、またあとでな』

悩んでたのがバレたのかな...
迎えに来てくれることになった。