「次、なんで俺の連絡を無視する?」

「...」

「腎生検やりますか?」

その質問と検査は関係ないじゃん。

「嫌」

「なんで俺を無視する」

「私ばっかりになってほしくないから
海斗を待ってる患者さんはいっぱいいるでしょ。私がいると...」


「いると?」

「海斗に負担かかっちゃう」

「前にも言ったけど負担とか迷惑とか俺は口に出したか?態度に出したか?勝手にすずが思い込んで俺から逃げてる。意味がわからない」

「...」


「俺の言葉だけを信じろ。
あとは何も信じるな。自分の思い込みで行動するな。わかったか?」

「...うん」

口調が怖くて返事するしかなかった。
また否定すると海斗の逆鱗に触れそうだった。

「俺の顔見て」

目を逸らしてた私に囁いた。
海斗の方を見ると少し強引に私の唇を重ねてきた。
海斗と...2回目
ドキドキが止まらない。

あったかい、優しい。


「心配した。すずが生きててよかった。」


ぎゅーっ
と抱きしめてくれた