運ばれてしばらく経ったが震えが止まらない。
誰に何されてる訳ではないけど
みんなの目が怖い。
逃げ出したいけど救急のベットってだけあって周りに人がいっぱいいる
タイミングが掴めない
「...っ痛い、息ができない」
また急に痛みが出てきた。
声に出してないつもりが出ていたみたいで
近くにいた医者や看護師が寄ってきた
医「背中が痛い?」
「...」
医「酸素が92まで落ちてる。酸素つけて。お願い」
無理矢理、酸素マスクをつけられた
「たーすーけーて...いーやーだ...
やーりーたーくーなーい...
離して...触らないで...やーめーてー」
本当に酸素?
変な薬入れてるんでしょ。
涙が止まらない
マスクを取ろうとしてるのに
看護師に押さえられる。
「すず」
海斗がきてくれた。
「橘です。お騒がせしました。
すず、もう大丈夫」
「...海斗」
涙を拭いてくれた。
「もう大丈夫だから。
落ち着いて俺の話聞ける?」
「...家に帰りたい。」
「わかってる、とりあえず話を聞いてほしい」
「...」
「身体の中の酸素が少ない。酸素マスクつけてお手伝いしないと身体がしんどくなる。
点滴も背中の痛いのを取るのに大事な点滴なんだ。俺が刺すから抜かずにそのままにしてて。
そこまで出来る?」
久しぶりの海斗の優しい声
私の目を見て手を握って話してくれた。
「...家に帰りたい」
「そこまで出来たらまた考えよう。
今は帰れない。すずが1番わかってるでしょ。
俺、絶対離れないから。ここにいるから。」
仕方なく頷いた。



