後輩くんと急いで仕事を終わらした。
私も少し疲れた。

「今日は直帰でいいよ」

「はい、さすがに遅くなったんで送りますよ、僕、家近いんで」

「じゃあ遅くなったしコンビニで良ければコーヒー奢るよ。」

「あざっす」

新人なのにこんな遅くまで仕事で可哀想になって
帰り一緒に帰ってコーヒー奢ることにした
仕事の話、私の病気の話
いっぱいはなして私の家の近くのコンビニに着いた。

「え?」

海斗の車が止まってた。

「どうしたんですか?」

「私の彼氏がいる」

「え?」

海斗が私に気づいて降りてきた。

「遅かったな」

「ずっと待ってたの?」

「車でできる仕事があったから
待ってる間してた」

「あの...この子後輩くん。今日遅くなったから送ってもらったの。」

「こんばんは。」

「こんばんは、すず送ってくれてありがとうね。」

「いえ」

「ごめんコーヒー奢るの明日でいい?」

「全然いいですよ、また明日。」

後輩くんは帰って行った。

海斗の顔を見ると後輩くんを睨んでいた。

「遅い」

「ごめん」

「あいつと帰るために荷物先延ばしにしたんだ」

「違うよ」

なんか怒ってる?
何もないよ。後輩だよ。

「荷物もってきたから家にいれよう」

「うん...」

目を合わせてくれないし
怒ってる時の声のトーンだ

「飯は?」

...ビクッ

「まだ食べてない」

それから無言で車で家まで行って荷物を運び入れてくれた。