結局、その日は病棟で過ごした。

マシになったものの熱があるせいか
夜中に目を覚ますことなく朝を迎えていた。

「すずおはよう」

翔太くんがご飯を持ってきた。


「食べれるだけでいいから食べな
もう少ししたら先生くるから」

「...」

もちろんいらない。
食べる元気もないし気が乗らない

何も答えず布団に潜った。