私の担当医。


それから翔太くんが30分に1回はみにくる

来てくれるたび寒気がひどい私に氷枕じゃなくて濡れたタオルをおでこと首元に置いてくれる

何時間寝たかわからないが
少し熱が落ち着いた気がする。



「起きた?」

海斗が入ってきた

「だいぶマシになった」

「そうか、点滴と翔太の看病のおかげだな。熱はかって。」

渡された体温計を脇に挟んだ

...ピピピピ

「え」

「みして」

...38.6度

なんで。
少し元気になったはずなのに。

「もうちょいここで様子みよう」

「もうちょいって?」

「明日1日様子見て考える。」

明日?
さっきは今晩上がるって言ったよね?
意識朦朧とした中でも覚えてるよ。

「さっき今晩は上にあがるからって言った。嘘じゃん」

「俺は熱下がったらって言った」

「覚えてない」

「熱下がらないと上に上がれない。」

「なんで、意味わからない。約束はちゃんと守ってよ。」


涙が出てきた...

点滴も繋がってるし
先生近くにいないし
ひとり寂しいし

こんなところやっぱり嫌だ

「もうちょっと我慢して。頼むから」

我慢?
今もしてるよ。まだ我慢しろと?
無理だよ。

海斗の顔も見たくないし声も聞きたくないし
掛け布団の中に潜り込んだ。

「すず。泣かないで。喘息でるから出ておいで。」

「やだ。あっちいって」





海斗が出て行った。