「すずが熱出した。全部検査したいから7階の処置室あけといて」

PHSで電話している。きっと相手は翔太くん。

「嫌だ、行かない。」

「抵抗する元気あるなら安心だな、
下降りるぞ」

「嫌だ嫌だ。」

「さっき俺に嘘ついたろ?
そんなやつの言うことは聞かない」


私の手を強引に引いて部屋を出て
エレベーターに乗せられた。


ついたのはもちろん7階
入院したことのある病棟だ。

「まず検尿してきて。
腎臓にバイ菌いないか調べる」

検尿カップを渡してきた

「やんない」

「じゃあ俺が無理矢理にでも管入れてとるわ」

「嫌だ」

「さっさとやってこい。すぐ終わるだろ」

私をエレベーター前に置いて海斗はどっかに行った。