息が楽になり、体が動くことに気づいたエイラはセシリーを突き飛ばそうと手を挙げたものの、途中で腕がだらりと下がる。
「あなた……」
「私、ちょっとだけ分かったんだ……この、魔力っていう力のこと。どうして私たちがこれを扱えるようになったのか」
セシリーは白銀色に輝いた目を開くと、エイラに語りかけた。
「女神様は魔力のことを、自分たちがもたらした、この世界で人々がまだ見つけてない力だって言ってた。けれど、それは感じられないだけで昔からずっと私たちの周りにあった。色んな自然現象や、伝説やお伽噺で語られるような不思議なこともきっと……何かが動かしていて、それはちゃんと信じて向き合えば、応えてくれる」
「くっ……」
エイラはやけになったか、魔法で小ぶりの赤いナイフを呼び出すと、セシリーに突き刺した。しかし……それは彼女の体に触れた瞬間、時を戻すかのように切っ先から根元まで崩れ、溶け消えた。
「あなた……」
「私、ちょっとだけ分かったんだ……この、魔力っていう力のこと。どうして私たちがこれを扱えるようになったのか」
セシリーは白銀色に輝いた目を開くと、エイラに語りかけた。
「女神様は魔力のことを、自分たちがもたらした、この世界で人々がまだ見つけてない力だって言ってた。けれど、それは感じられないだけで昔からずっと私たちの周りにあった。色んな自然現象や、伝説やお伽噺で語られるような不思議なこともきっと……何かが動かしていて、それはちゃんと信じて向き合えば、応えてくれる」
「くっ……」
エイラはやけになったか、魔法で小ぶりの赤いナイフを呼び出すと、セシリーに突き刺した。しかし……それは彼女の体に触れた瞬間、時を戻すかのように切っ先から根元まで崩れ、溶け消えた。



