セシリーの瞳から涙と共に、意志の光が零れ消えた。途端にあたりの闇の濃さが一層増し、リュアンは体をきつく締めつける圧力に歯を噛み締める。レオリンたちもそれに抗えず再び地面に膝を突く。
「セシリー! しっかりしろ! ……どうしたんだ、一体!」
「うふふ、ご存じかしら。……そうした暗い感情の発露により、聖女と称される人物が悪しき者へと身を堕としたことが過去何度もあったのです。あなたもこちら側へいらっしゃる? 歓迎しますわよ」
悲しみと憎しみがセシリーの心を包んで、どうにもならなかった。目の前で、自分の最大の理解者でいてくれた彼女が薄笑いを浮かべて佇んでいる。母の命を奪ったのが自分たちなどと言って……。
(辛い……苦しい……嫌だ、嫌だ嫌だ……。こんな気持ち、耐えられない!)
聖女の祈りと反対の負の感情――呪いともいえるようなものが、強い魔力として彼女の身体から外へと湧き出てゆく。それにより、光と相反する闇の魔法力――エイラの力もさらに強められ、太陽の石にも勢いを増した亀裂が深く刻みこまれていった。
「セシリー! しっかりしろ! ……どうしたんだ、一体!」
「うふふ、ご存じかしら。……そうした暗い感情の発露により、聖女と称される人物が悪しき者へと身を堕としたことが過去何度もあったのです。あなたもこちら側へいらっしゃる? 歓迎しますわよ」
悲しみと憎しみがセシリーの心を包んで、どうにもならなかった。目の前で、自分の最大の理解者でいてくれた彼女が薄笑いを浮かべて佇んでいる。母の命を奪ったのが自分たちなどと言って……。
(辛い……苦しい……嫌だ、嫌だ嫌だ……。こんな気持ち、耐えられない!)
聖女の祈りと反対の負の感情――呪いともいえるようなものが、強い魔力として彼女の身体から外へと湧き出てゆく。それにより、光と相反する闇の魔法力――エイラの力もさらに強められ、太陽の石にも勢いを増した亀裂が深く刻みこまれていった。



