「あんたみたいな恥知らずのこと、知らない。さよなら」
冷たい眼差しで見下ろすとツンと顔を反らし、セシリーは背中を向けた。
「ということだ。さて……陛下、少しだけ目を瞑っていただけますか?」
「うむ……余も最近老眼が進んでのう。目がかすんで何も見えんなぁ」
――バキッ!!
見ないふりをする国王の前で、リュアンはぐっと拳を握り締め、マイルズの頬に叩きつけた。鈍い音がして彼は鼻から血を流す。
「グハァッ……! いだっ……いだぁぁぁぁい!」
「騎士としてあるまじき行いだが、許せないものはある。加減はしてやった……今まで苦しめてきた人たちの痛みを、牢屋で存分に味わって反省するんだな」
リュアンはそれだけ言うと、縛られたマイルズを抱えていた兵士たちに頭を下げ、元公爵令息はずるずると情けなく引きずられていった。
冷たい眼差しで見下ろすとツンと顔を反らし、セシリーは背中を向けた。
「ということだ。さて……陛下、少しだけ目を瞑っていただけますか?」
「うむ……余も最近老眼が進んでのう。目がかすんで何も見えんなぁ」
――バキッ!!
見ないふりをする国王の前で、リュアンはぐっと拳を握り締め、マイルズの頬に叩きつけた。鈍い音がして彼は鼻から血を流す。
「グハァッ……! いだっ……いだぁぁぁぁい!」
「騎士としてあるまじき行いだが、許せないものはある。加減はしてやった……今まで苦しめてきた人たちの痛みを、牢屋で存分に味わって反省するんだな」
リュアンはそれだけ言うと、縛られたマイルズを抱えていた兵士たちに頭を下げ、元公爵令息はずるずると情けなく引きずられていった。



