「いえ、ただ夢中で……。でも、こんなことになるなんて……」
セシリーは、部屋中に飛び散った瓦礫で怪我をした人間を魔法で治療し始める。その中にはマイルズもいるはずだったのだが……。
「あっ……」
彼は気づけば隙を見て、そろそろと足を忍ばせ、その場からひとりだけ逃げようとしていた。しかしそうはいかない。
「おやおや……ひとりでどこに行かれるつもりかな、公爵令息殿?」
「ヒッ! い、いづづづ……き、貴様無礼だぞ、その腕を離せ!」
『瞬駆』の魔法であっという間に移動したリュアンが、怒りの表情で口元を引くつかせマイルズの片手を後ろに捻りあげる。彼は痛みで身動きもできず膝を下ろす。
そして、憤懣やるかたないといった表情で国王がマイルズの顔を見降ろした。
「リュアン団長よ、下手人の拘束ご苦労! まさかイーデル公爵の偽物まで用意し、我が城で破壊工作を目論むとはな……! このような者たちの証言など当てになるはずもない……全員まとめてひっとらえ、牢屋へと放り込めい!」
セシリーは、部屋中に飛び散った瓦礫で怪我をした人間を魔法で治療し始める。その中にはマイルズもいるはずだったのだが……。
「あっ……」
彼は気づけば隙を見て、そろそろと足を忍ばせ、その場からひとりだけ逃げようとしていた。しかしそうはいかない。
「おやおや……ひとりでどこに行かれるつもりかな、公爵令息殿?」
「ヒッ! い、いづづづ……き、貴様無礼だぞ、その腕を離せ!」
『瞬駆』の魔法であっという間に移動したリュアンが、怒りの表情で口元を引くつかせマイルズの片手を後ろに捻りあげる。彼は痛みで身動きもできず膝を下ろす。
そして、憤懣やるかたないといった表情で国王がマイルズの顔を見降ろした。
「リュアン団長よ、下手人の拘束ご苦労! まさかイーデル公爵の偽物まで用意し、我が城で破壊工作を目論むとはな……! このような者たちの証言など当てになるはずもない……全員まとめてひっとらえ、牢屋へと放り込めい!」



