まるで父のことを貴族だとは認めていないかというように、いやらしく口を歪めたイーデル公爵。隣のマイルズも落ち着きをそれを見て落ち着きを取り戻してしまった。
「ふむ、双方の主張はわかった……。可能であれば余が間に立ち、事を収める助けになればと思ったが、どうも妥協点を探ろうという雰囲気では無いな。なれば、法の裁きの元で然るべき判断を下すしかあるまい」
国王の心象としては五分五分なのかも知れないが、実際に裁判になってしまえば、向こうが有利だとキースが言っていたし、これでは厳しい。
ここに来て父は何も言わないし、せめて私がとセシリーが誘拐の件や商会の被害で受けた恐怖をできる限り伝えようとした時。
「ひとつだけ、この場で確認していただきたい物があります……レオリン殿、あれを陛下に」
「ああ。陛下、こちらをご確認ください……王国の書記官に中身が偽造ではないことは既に確認させております」
オーギュストはレオリンに何かを求めた。すると厳重に封がされていた一通の書状がレオリンの手から国王に直接渡される。訝し気に文章に目を通した後……彼は雷に打たれたかのような表情を浮かべ、その目付きが変わる。
「ふむ、双方の主張はわかった……。可能であれば余が間に立ち、事を収める助けになればと思ったが、どうも妥協点を探ろうという雰囲気では無いな。なれば、法の裁きの元で然るべき判断を下すしかあるまい」
国王の心象としては五分五分なのかも知れないが、実際に裁判になってしまえば、向こうが有利だとキースが言っていたし、これでは厳しい。
ここに来て父は何も言わないし、せめて私がとセシリーが誘拐の件や商会の被害で受けた恐怖をできる限り伝えようとした時。
「ひとつだけ、この場で確認していただきたい物があります……レオリン殿、あれを陛下に」
「ああ。陛下、こちらをご確認ください……王国の書記官に中身が偽造ではないことは既に確認させております」
オーギュストはレオリンに何かを求めた。すると厳重に封がされていた一通の書状がレオリンの手から国王に直接渡される。訝し気に文章に目を通した後……彼は雷に打たれたかのような表情を浮かべ、その目付きが変わる。



