「我が娘よおおおぉぉっ!」
ドタドタと走り寄って来た父親の声だった。しかしセシリーは素早く指で魔法陣を描くと、自分と父親を繋ぐ直線上を出現させた光の壁で遮断し……顔面からそれにぶつかった彼はもんどりうって倒れ込む。
「ぐはぁっ! む、娘よ、そんなこともできるようになったのかっ! しかし心配で毎日様子を見にきていた父親に対してなんたる仕打ち!」
「うるさいっ! 他の人もいる前で恥ずかしいことしないでよ! ったく……」
壁を消した後もその場にうずくまってわめくオーギュスト。セシリーは鼻を鳴らすと、その後ろに続く青年たちに気づき、なんと声を掛けようかと目線をおろおろさせた。
「元気そうだな、セシリー」
「う……ええと、王子様だったんですよね?」
リュアン――いや、この国ではレイアム第二王子ということになるのか。その身分を知るところとなったセシリーがどう接すべきか分からず呻いていると、彼は察したようにくすっと微笑む。
ドタドタと走り寄って来た父親の声だった。しかしセシリーは素早く指で魔法陣を描くと、自分と父親を繋ぐ直線上を出現させた光の壁で遮断し……顔面からそれにぶつかった彼はもんどりうって倒れ込む。
「ぐはぁっ! む、娘よ、そんなこともできるようになったのかっ! しかし心配で毎日様子を見にきていた父親に対してなんたる仕打ち!」
「うるさいっ! 他の人もいる前で恥ずかしいことしないでよ! ったく……」
壁を消した後もその場にうずくまってわめくオーギュスト。セシリーは鼻を鳴らすと、その後ろに続く青年たちに気づき、なんと声を掛けようかと目線をおろおろさせた。
「元気そうだな、セシリー」
「う……ええと、王子様だったんですよね?」
リュアン――いや、この国ではレイアム第二王子ということになるのか。その身分を知るところとなったセシリーがどう接すべきか分からず呻いていると、彼は察したようにくすっと微笑む。



