(彼女みたいに真っ直ぐに私は、皆を想えるかな……)
ソファに座り、膝の上で頬杖をついて離宮の庭園を眺めていたセシリーの背中に、隣に座るレミュールが手を添えて言った。
「これからのこと、不安に思わなくても大丈夫よ。わたくしたちも、そしてレイアム様みたいにあなたのために駆けつけてくれた人たちも、ずっとあなたを支えていくから。帰ってしまうのは寂しいけど、手紙も送るし。またいつでも会いに来て」
「……ありがとうございます! 私も絶対送ります! うちのお父さん商会の支配人だから、お土産とか一杯送っちゃいますね! ファーリスデルにもおいしい食べ物いっぱいあるんですから!」
「本当? 楽しみにしてるわ。わたくしも一度だけ行ったことがあるんだけど――」
楽しい会話に割り込むベルの音で、来客が知れる。遠慮して出ようとするセシリーを押しとどめたレミュールがしばし中座した後、数人の足音がこちらに向かって来た。
そしてラウンジに一番に響き渡ったのは――。
ソファに座り、膝の上で頬杖をついて離宮の庭園を眺めていたセシリーの背中に、隣に座るレミュールが手を添えて言った。
「これからのこと、不安に思わなくても大丈夫よ。わたくしたちも、そしてレイアム様みたいにあなたのために駆けつけてくれた人たちも、ずっとあなたを支えていくから。帰ってしまうのは寂しいけど、手紙も送るし。またいつでも会いに来て」
「……ありがとうございます! 私も絶対送ります! うちのお父さん商会の支配人だから、お土産とか一杯送っちゃいますね! ファーリスデルにもおいしい食べ物いっぱいあるんですから!」
「本当? 楽しみにしてるわ。わたくしも一度だけ行ったことがあるんだけど――」
楽しい会話に割り込むベルの音で、来客が知れる。遠慮して出ようとするセシリーを押しとどめたレミュールがしばし中座した後、数人の足音がこちらに向かって来た。
そしてラウンジに一番に響き渡ったのは――。



