「申せ」
「疑念を抱かれることも当然かと思い、用意させていただいたものがあります。……あれを」
「ハッ!」
彼が指を鳴らし合図すると、部屋の壁に並んでいた従者が木製の台を持ち寄り、セシリーの前に置いて下がった。
ジェラルドによりその上にかけられた布が取り払われ……彼は台の上に置かれた道具をつかむと、よく見えるように大きく掲げる。
それは、ところどころが黒ずんだ古い銀の手鏡だった。しかし、鏡面までべったりと蝋のようなものがこびりついて本来の役割を封じられ、なにも映すことはない。
彼は手鏡をセシリーに差し出すとこう伝えた。
「セシリーよ。これを持ちて祈りを捧げるのだ。お前が本当にリーシャ……サラの娘ならば、この手鏡を元の姿に戻すことが可能なはず」
「い、今の私にそんなことできるはずないじゃないですか! いくらお母様の娘だからって、魔法だって……魔力を体の外に出すことだって、まだ上手くできないんですよ!?」
「疑念を抱かれることも当然かと思い、用意させていただいたものがあります。……あれを」
「ハッ!」
彼が指を鳴らし合図すると、部屋の壁に並んでいた従者が木製の台を持ち寄り、セシリーの前に置いて下がった。
ジェラルドによりその上にかけられた布が取り払われ……彼は台の上に置かれた道具をつかむと、よく見えるように大きく掲げる。
それは、ところどころが黒ずんだ古い銀の手鏡だった。しかし、鏡面までべったりと蝋のようなものがこびりついて本来の役割を封じられ、なにも映すことはない。
彼は手鏡をセシリーに差し出すとこう伝えた。
「セシリーよ。これを持ちて祈りを捧げるのだ。お前が本当にリーシャ……サラの娘ならば、この手鏡を元の姿に戻すことが可能なはず」
「い、今の私にそんなことできるはずないじゃないですか! いくらお母様の娘だからって、魔法だって……魔力を体の外に出すことだって、まだ上手くできないんですよ!?」



