(お父様に謝らないとなぁ……)
それよりもまず、再度リュアンたちの元へ戻るには父からの許可が必要という打算は抜きにして……セシリーは先に父に謝りたかった。彼から預けられた母の形見とも言える髪留めを失ってしまったことについて忙しい父とはまだ話す機会を持てていない。
しかし現状セシリーには、こうして思い悩むくらいしかできることはない。歯痒さに唸り声をう~う~上げていたところに扉が開いてエイラが顔を出すと、彼女を呼び寄せた。
「御嬢様、魔法騎士団から副団長のキース様がおいでになっておりますが」
「えっ!? すぐ行くっ!」
セシリーはすぐさま身を起こすと、エイラの手を借りて鏡の前で素早く身支度を整え、応接室に足を運ぶ。急いた気持ちに突き動かされ、手早くノック。そのまま返答も待たず足を踏み入れると室内は人払いをされており、緊迫した空気に包まれていた。
「キースさん!」
それよりもまず、再度リュアンたちの元へ戻るには父からの許可が必要という打算は抜きにして……セシリーは先に父に謝りたかった。彼から預けられた母の形見とも言える髪留めを失ってしまったことについて忙しい父とはまだ話す機会を持てていない。
しかし現状セシリーには、こうして思い悩むくらいしかできることはない。歯痒さに唸り声をう~う~上げていたところに扉が開いてエイラが顔を出すと、彼女を呼び寄せた。
「御嬢様、魔法騎士団から副団長のキース様がおいでになっておりますが」
「えっ!? すぐ行くっ!」
セシリーはすぐさま身を起こすと、エイラの手を借りて鏡の前で素早く身支度を整え、応接室に足を運ぶ。急いた気持ちに突き動かされ、手早くノック。そのまま返答も待たず足を踏み入れると室内は人払いをされており、緊迫した空気に包まれていた。
「キースさん!」



