「……リュアン様!!」
それは、ぼろぼろで見る影もない魔法騎士団長リュアンの姿だった。
制服はところどころ無残に切裂かれて血が滲み、体のところどころにもひどい痣があった。
意識を失っていたか、閉じていた目がわずかに開かれると、途切れがちな声と共に弱々しい手がセシリーの顔に伸びた。細い指が頬を触れるようになぞる。
「……無事、だったか。よかった」
「よくないです! ぼろぼろなのはあなたでしょうに……! どうして、こんなことに……」
ふたりに外から馬鹿にしたような喚き声が掛けられた。
「さすが品行方正な騎士団長様よ! 門から飛び出て来たとこに、あんたを連れてったって話しただけで、なんにも言わずに捕まってくれたぜ。これが騎士の鏡って奴ね、ハハハ!」
「ヒーッヒッヒッ、甘っちょろいことで……。んな腰抜け、魔法が扱えなけりゃただの木偶の棒よ! こりゃお仲間の騎士団ってのも大したことねぇなぁ……!」
それは、ぼろぼろで見る影もない魔法騎士団長リュアンの姿だった。
制服はところどころ無残に切裂かれて血が滲み、体のところどころにもひどい痣があった。
意識を失っていたか、閉じていた目がわずかに開かれると、途切れがちな声と共に弱々しい手がセシリーの顔に伸びた。細い指が頬を触れるようになぞる。
「……無事、だったか。よかった」
「よくないです! ぼろぼろなのはあなたでしょうに……! どうして、こんなことに……」
ふたりに外から馬鹿にしたような喚き声が掛けられた。
「さすが品行方正な騎士団長様よ! 門から飛び出て来たとこに、あんたを連れてったって話しただけで、なんにも言わずに捕まってくれたぜ。これが騎士の鏡って奴ね、ハハハ!」
「ヒーッヒッヒッ、甘っちょろいことで……。んな腰抜け、魔法が扱えなけりゃただの木偶の棒よ! こりゃお仲間の騎士団ってのも大したことねぇなぁ……!」



