どんなに小さくても、あの人の生きた意味を残したかった。このまま進めばきっと、いつかは彼女の望みを叶えてやれる存在になり……犯した過ちは消えなくても再び向き合って、出会えたことを誇れるようになると信じていた。ずっと……そのためだけに生きてきたのに。

「……どうすればいい」

 誰に言うでもなく問いを呟くが、もちろん答えは返らない。今まで仲間たちと過ごしてきた時間の中にもそれを見出だすことはできず、俺は暗闇の中でただ、小さな謝罪を呟き目を閉じた。