身長がわたしよりも
頭1つ分ぐらい大きい松村くん。
見上げるようにして
わたしはゆっくりと松村くんの顔を見つめた。
松村くんもわたしを見つめている。
重なり合う視線はまだぎこちなくて…
なのに…なのに!
胸は高鳴っていた。
間近で見る松村くん…
わぁ…
肌、綺麗…
見下ろされてる感じが
たまらなく、わたしの心を刺激した。
守って…くれてる、みたいな。
包まれてる…?みたいな。
そんな気持ち…。
((松村、いるじゃん?))
((さっき、玄関のとこで
女の子に告白されてるの見ちゃった))
頭をよぎる奈子ちゃんの声。