ある日の休み時間。
【ハピラブ】の最新刊を読んでいたわたしは
もう、”キュン”に押しつぶされそうになっていた。
ーーこいつ、俺の女だから
ーーいっ、一茶くん…っ
きゃーーーーーっ!!!!!
来ました!来ました!
茶ノ宮くんの
”こいつ、俺の女だから”マウント!
もう…っ、さいっっっっこう…!!!!
リズムちゃん顔真っ赤…!!!!
きゃーーーーーっ!!!!!
心の中で悲鳴をあげていると、
「それ、やってもらえばいいじゃん?」
「奈子ちゃんっ!」
背後から奈子ちゃんがひょこっと顔を出した。
「お隣にいるんだからさ〜っ」
ヒジでツンツンと、わたしをからかってくる。
「やっ、やってもらう、って…?」
「もー、ほんとは頼みたいくせにー」