「乃愛っち、好きなのはいいけど。
それをよく思わない人も、
中にはいんじゃねぇの、って話」

翔太は顔を上げて、
いまだ、キャーキャー、
騒ぐ先輩達をため息混じりに見る。

「あぁいう人達、とか…」

「そんな陰湿なことするか?
俺らもう中学生だぞ?」

「まぁ、そうだけど…一応。」

能天気に見えて意外と
心配性な翔太の新たな一面を知る。

「…気をつけとくよ」