ロープウェイが頂上に到着すると、朝比奈くんは私の手を引いてゴンドラを一緒に降りてくれた。
「ありがとう···──
なんか、朝比奈くんには恥ずかしいところばかり見られてる気がするわ···」
私は朝比奈くんに手を引かれながら、小さく息を吐いた。
「僕が先輩に幻滅することはないです···」
手を繋いだまま、少し先を歩く朝比奈くんの表情は見えないけど、声色は優しい。
「朝比奈君……」
朝比奈くんは繋いでいた手にキュッと力を籠めた。
その時、私はまるで恋人のように朝比奈君とずっと手を繋いでいたことに気づいた。
「······!!
ご、ごめん!!もう大丈夫だからっ」
私は慌てて手を離す。
「別に僕は繋いだままでもいいですけど···」
君がよくても、私が後輩にたいして意識してしまうのがイヤだ···
「だ、大丈夫っ!!
ほらっ、神社に行ってみましょう」
私は熱くなる顔を見られないように赤い鳥居に向けて歩き出した。
「ありがとう···──
なんか、朝比奈くんには恥ずかしいところばかり見られてる気がするわ···」
私は朝比奈くんに手を引かれながら、小さく息を吐いた。
「僕が先輩に幻滅することはないです···」
手を繋いだまま、少し先を歩く朝比奈くんの表情は見えないけど、声色は優しい。
「朝比奈君……」
朝比奈くんは繋いでいた手にキュッと力を籠めた。
その時、私はまるで恋人のように朝比奈君とずっと手を繋いでいたことに気づいた。
「······!!
ご、ごめん!!もう大丈夫だからっ」
私は慌てて手を離す。
「別に僕は繋いだままでもいいですけど···」
君がよくても、私が後輩にたいして意識してしまうのがイヤだ···
「だ、大丈夫っ!!
ほらっ、神社に行ってみましょう」
私は熱くなる顔を見られないように赤い鳥居に向けて歩き出した。



