しかし、それから一週間過ぎたが、
倉田リーダーが秋月先輩に浮気を打ち明けた様子はない。
秋月先輩はいつも通りで落ち込んだ様子はないし、それとは逆に倉田リーダーはなんだが重い空気を纏っている。
切り出しにくいのは分かるが、
あまりもたもたしていたら、有森が黙っていないだろう。
相手までは秘密にしているが、有森はすでに彼氏ができたと勝手に同期に触れ回っているのだ。
ちょうど今日は仕事が終わってから、会社の祝賀会がある。
倉田リーダーが自分の口で言えないのなら、僕が代わりに秋月先輩に話すつもりだった。
本当は秋月先輩にこんな話をするのは、気が重い。
それに秋月先輩も後輩から彼が浮気してるなんて話を聞きたくないだろう。
出来ることなら、倉木リーダーの本人の口から言ってほしかった。
僕はお昼もあまり食べる気にもならず、
コンビニでおにぎりだけ買うと
それを手に部署に戻った。
部署のドアを開けると、皆お昼に出払って席は空になっていたが
シュレッダーの機械音が響いていた。
まだ誰か残っているのだろうか…?
僕がフロアの中に足を進めると、
奥のシュレッダーの前に立つ有森の姿が目に入った。
有森は僕に気づかず背を向けて書類をシュレッダーにかけてる。
「有森、お昼は···───?」
僕の問いかけに有森はビクッと肩を振るわせた。
「朝比奈くんっ...!!」
振り返った有森は、そう言うと僕からすぐに視線を反らした。
「これが終わったら、休憩入ろうと思ってたところなのッ」
そう言って、有森は自分の机に戻るとバッグを手に取り、外へ出ていった。
僕は特段、気にすることなくおにぎりを食べ終えると、スマートフォンを取り出しゲームを始めた。
そして、始業時間が迫るにつれ徐々にお昼を食べ終えた人が戻り始めてきた。
倉田リーダーが秋月先輩に浮気を打ち明けた様子はない。
秋月先輩はいつも通りで落ち込んだ様子はないし、それとは逆に倉田リーダーはなんだが重い空気を纏っている。
切り出しにくいのは分かるが、
あまりもたもたしていたら、有森が黙っていないだろう。
相手までは秘密にしているが、有森はすでに彼氏ができたと勝手に同期に触れ回っているのだ。
ちょうど今日は仕事が終わってから、会社の祝賀会がある。
倉田リーダーが自分の口で言えないのなら、僕が代わりに秋月先輩に話すつもりだった。
本当は秋月先輩にこんな話をするのは、気が重い。
それに秋月先輩も後輩から彼が浮気してるなんて話を聞きたくないだろう。
出来ることなら、倉木リーダーの本人の口から言ってほしかった。
僕はお昼もあまり食べる気にもならず、
コンビニでおにぎりだけ買うと
それを手に部署に戻った。
部署のドアを開けると、皆お昼に出払って席は空になっていたが
シュレッダーの機械音が響いていた。
まだ誰か残っているのだろうか…?
僕がフロアの中に足を進めると、
奥のシュレッダーの前に立つ有森の姿が目に入った。
有森は僕に気づかず背を向けて書類をシュレッダーにかけてる。
「有森、お昼は···───?」
僕の問いかけに有森はビクッと肩を振るわせた。
「朝比奈くんっ...!!」
振り返った有森は、そう言うと僕からすぐに視線を反らした。
「これが終わったら、休憩入ろうと思ってたところなのッ」
そう言って、有森は自分の机に戻るとバッグを手に取り、外へ出ていった。
僕は特段、気にすることなくおにぎりを食べ終えると、スマートフォンを取り出しゲームを始めた。
そして、始業時間が迫るにつれ徐々にお昼を食べ終えた人が戻り始めてきた。



