すると、倉木リーダーは「朝比奈、お願いだっ、このことは柚葉には黙っていてくれないか」僕に向かって頭を下げた。
「───···浮気を認めるんですか?」
僕は倉木リーダーに向かって軽蔑の目を向ける。
「この前はかなり酔ってて、有森に迫られてつい..」
“迫られてつい”なんて言い訳にならない。
彼女がいるのだから、理性を総動員させてでも、踏み止まるべきだろう。
「寄りにもよって、、同じ部署の子に手を出すなんて···────」
僕は呆れて言葉を詰まらせると、代わりにため息をついた。
「柚葉とはもうすぐ入籍する予定なんだ。
だから、頼むっ。黙っててほしい」
倉木リーダーは後輩の僕に縋り付くように必死に頭を下げる。
余程、秋月先輩には知られたくないらしい。
そんなに大事な相手なのに、酔っていたとはいえ、何故理性を保つことができなかったのか。
「すみません。入籍するなら、尚更黙って見過ごせない···
もし、入籍したあとに発覚したらそれこそ先輩が可哀想だと思わないんですか?」
僕の言葉に倉木リーダーは額に手を当てうなだれている。
「それに僕が黙っていても、有森は黙ってないでしょう。噂が広まれば、一番最悪な形で秋月先輩の耳に入ります。
大切な相手ならご自分の口で正直に話してください。」
倉木リーダーは言い返すことなく、今にも泣き出しそうな顔でぼう然と立ち尽くすだけだ。
「もし、倉木リーダーが話せないのなら、僕が秋月先輩に話します。」
僕は一言そう告げると、
倉木リーダーを残してその場を後にした。
「───···浮気を認めるんですか?」
僕は倉木リーダーに向かって軽蔑の目を向ける。
「この前はかなり酔ってて、有森に迫られてつい..」
“迫られてつい”なんて言い訳にならない。
彼女がいるのだから、理性を総動員させてでも、踏み止まるべきだろう。
「寄りにもよって、、同じ部署の子に手を出すなんて···────」
僕は呆れて言葉を詰まらせると、代わりにため息をついた。
「柚葉とはもうすぐ入籍する予定なんだ。
だから、頼むっ。黙っててほしい」
倉木リーダーは後輩の僕に縋り付くように必死に頭を下げる。
余程、秋月先輩には知られたくないらしい。
そんなに大事な相手なのに、酔っていたとはいえ、何故理性を保つことができなかったのか。
「すみません。入籍するなら、尚更黙って見過ごせない···
もし、入籍したあとに発覚したらそれこそ先輩が可哀想だと思わないんですか?」
僕の言葉に倉木リーダーは額に手を当てうなだれている。
「それに僕が黙っていても、有森は黙ってないでしょう。噂が広まれば、一番最悪な形で秋月先輩の耳に入ります。
大切な相手ならご自分の口で正直に話してください。」
倉木リーダーは言い返すことなく、今にも泣き出しそうな顔でぼう然と立ち尽くすだけだ。
「もし、倉木リーダーが話せないのなら、僕が秋月先輩に話します。」
僕は一言そう告げると、
倉木リーダーを残してその場を後にした。



