秋月先輩と倉木リーダーが別れたという噂は耳にしていない。
もし、二人が別れたとなれば噂はすぐにでも広まるだろう···───
僕は無意識のうちに倉木リーダーの元へ足を進めていた。
廊下の真ん中で立ち尽くす倉木リーダーは、自分の首の後ろに手を置いて項垂れている。
「···朝比奈」
倉木リーダーは僕が向かって来ているのに気づいてびっくりしたような目を向ける。
僕はその呼びかけを無視して倉木リーダーの腕を掴むと、そのまま、思い切り壁に叩きつけた。
「····いっ··て···何をするんだよ」
倉木リーダーは壁に背中をぶつけて顔を歪めると、僕に抗議の目を向けてくる。
「有森と...やったんですか...?」
僕はオブラートに包むことなく、問い掛けた。
倉木リーダーは「えっ?」と、顔を青くさせた。
「倉木リーダーは秋月先輩と付き合ってると思っていたんですが?」
「いや、それは...」
「先輩がいるのに、有森に手を出したんですか···?」
言い淀む倉木リーダーに、僕は畳み掛けるように問いかける。
もし、二人が別れたとなれば噂はすぐにでも広まるだろう···───
僕は無意識のうちに倉木リーダーの元へ足を進めていた。
廊下の真ん中で立ち尽くす倉木リーダーは、自分の首の後ろに手を置いて項垂れている。
「···朝比奈」
倉木リーダーは僕が向かって来ているのに気づいてびっくりしたような目を向ける。
僕はその呼びかけを無視して倉木リーダーの腕を掴むと、そのまま、思い切り壁に叩きつけた。
「····いっ··て···何をするんだよ」
倉木リーダーは壁に背中をぶつけて顔を歪めると、僕に抗議の目を向けてくる。
「有森と...やったんですか...?」
僕はオブラートに包むことなく、問い掛けた。
倉木リーダーは「えっ?」と、顔を青くさせた。
「倉木リーダーは秋月先輩と付き合ってると思っていたんですが?」
「いや、それは...」
「先輩がいるのに、有森に手を出したんですか···?」
言い淀む倉木リーダーに、僕は畳み掛けるように問いかける。



