私は「はあッ?!」思わず、声を張り上げた。
流石に、その声は大きすぎたのか、周りの客は私に視線を注いだ。
私は「すみません」と、小さくなりながら謝る。
そして、「全く理解できないんだけどッ」と、朝比奈君に抗議の目を向けた。
「いえ、有森に振られたのは事実です。
でも、付き合ってはいません」
「じゃあ、告白して振られたとか..?」
「いえ、有森から告白はされましたけど、僕からは告白したことはありません」
朝比奈君は飄々とした様子で答える。
私は先程まで同志だと可哀想に思っていた自分がばかばかしくなってきた。
そんな私を他所に朝比奈君は話し始めた。
「僕は1年前に営業部から商品開発部に配属されて、その時に有森とペアを組まされたのは知ってますよね?」
商品開発部は初めは戦力外とされて指導員がついて新人同士でペアを組まされることが常だった。そして、2,3年ほど指導員の元で経験を積んでからベテラン勢と徐々にペア割をされることになるのだ。
流石に、その声は大きすぎたのか、周りの客は私に視線を注いだ。
私は「すみません」と、小さくなりながら謝る。
そして、「全く理解できないんだけどッ」と、朝比奈君に抗議の目を向けた。
「いえ、有森に振られたのは事実です。
でも、付き合ってはいません」
「じゃあ、告白して振られたとか..?」
「いえ、有森から告白はされましたけど、僕からは告白したことはありません」
朝比奈君は飄々とした様子で答える。
私は先程まで同志だと可哀想に思っていた自分がばかばかしくなってきた。
そんな私を他所に朝比奈君は話し始めた。
「僕は1年前に営業部から商品開発部に配属されて、その時に有森とペアを組まされたのは知ってますよね?」
商品開発部は初めは戦力外とされて指導員がついて新人同士でペアを組まされることが常だった。そして、2,3年ほど指導員の元で経験を積んでからベテラン勢と徐々にペア割をされることになるのだ。



