‪”‬俺なんかが‪”‬

今さっきまでそうやって躊躇って
この子に触れる事を恐れていたが、
もう……いても立っても居られなかった。

気が付くと俺は芹奈ちゃんを
力いっぱい抱きしめていた。

ちっこくて華奢な体は
簡単に俺の胸にすっぽり収まった。

大好きな芹奈ちゃんを…
俺に託した海里さんは、
どんな気持ちだったのだろう。

この子の鼓動が、ドクン…ドクン…
と、直に伝わってきたその時。

俺は誓った。

海里さん。

妹さんは必ず……







俺が守ります​───────。