来世なんていらない

「ごめ…びっくりしちゃって…」

「ううん。俺のほうこそごめん。あ、そうだちょっと待って」

小高くんがリュックをゴソゴソしながら、あった!って言った。

手には二枚の絆創膏。

「九条さん、もう一回腕、いい?」

小さく頷いたら、小高くんは私のジャージの袖を捲った。

昨日、貼った絆創膏をゆっくりと剥がされる。

「ん。やっぱ痛そうだね」

「ごめん…汚いでしょ」

「俺が見たんだよ」

小高くんは微笑む。
ずるい笑顔。